PHP7の新規機能その2

福岡拠点の永嵜です。

前回に引き続き、PHP7.0以降に追加された機能を紹介します。

1.define() を用いた配列定数の定義
define() で配列の定数を定義できるようになりました。

サンプルプログラム
echoでANIMALSの要素1を出力しています。

 

2.use 宣言のグループ化
複数のクラスや関数そして定数を同じ namespace からインポートする際に、
単一の use 文にまとめられるようになりました。

サンプルプログラム

 

3.例外処理における複数の例外の catch
ひとつの catch ブロックで複数の例外を扱えるようになりました。
パイプ文字 (|) を使って指定します。
異なる例外を同じように処理したい場合に有用です。

サンプルプログラム

 

4.list() におけるキーのサポート
list() (あるいはその短縮版である [] 構文) の内部でキーを
指定できるようになりました。
list()及び[]で変数の中身を受け取る時もキーを指定した書き方が
出来るようになりました。

サンプルプログラム

実行結果

 

5.最後に
PHP7.0以降に多くの機能が機能が追加されています。
今回紹介した機能以外にも便利な機能が追加されていますので
詳細を知りたい方は下記をチェックしてみてください。

PHP マニュアル
http://php.net/manual/ja/migration70.new-features.php
http://php.net/manual/ja/migration71.new-features.php
http://php.net/manual/ja/migration72.new-features.php

PHP7の新規機能その1

福岡拠点の永嵜です。

現時点(2019/2/25)でのPHPの最新バージョンは7.3です。
PHP7.0リリースの際にパフォーマンスの向上や多くの新機能が追加されていますが、私自身があまり新機能を使えていなかったので新機能について調べました。
このブログでPHP7.0以降に追加された機能をいくつか紹介したいと思います。

1.引数/戻り値の型宣言
関数の引数/戻り値に明示的に型を指定することができるようになりました。
型を指定することで不正な値が渡されるのが防げます。
通常、Nullは許容されませんが型の前にクエスチョンマークをつけるとNullを許容でき指定した型だけでなく Nullも引数/戻り値として使用できるようになります。

サンプルプログラム
引き数 $a、$b、戻り値にint型指定を指定しています。

実行結果
宣言した型以外(キャスト出来る場合OK)が引数で指定されるとTypeErrorの例外がスローされます。

注意点
引数/戻り値が指定した型にキャストできる場合は、自動的にキャスト変換されて
正常終了します。厳密に型チェックを行いたい場合は、declare(strict_types=1)命令を使用する必要があります。

※PHP5でも型宣言(タイプフィンディング)は使用できましたが、
以下の制約がありました。
・戻り値では型宣言ができない。
・引数で型を宣言できるのは配列/オブジェクトのみ
(int/floatのような型宣言はできない)

指定可能な型は以下の通りです。

型名

概要

使用可能バージョン

bool 真偽値 7.0.0~
float 浮動小数点数 7.0.0~
int 整数 7.0.0~
string 文字列 7.0.0~
array 配列 5.1.0~
callable コールバック関数 5.4.0~
クラス名 指定したクラス 5.0.0~
インターフェイス名 指定したインターフェイス 5.0.0~
self そのメソッドが定義されている
クラスと同じクラスのインスタンス
5.0.0~
void 戻り値が特に無いことを指定

7.1.0~

2.Null合体演算子
式1 ?? 式2
式1がNullでない場合には式1をそうでない場合は式2を返します。

サンプルプログラム

実行結果
$message2はNullのため式2の値が表示されています。

 

3.宇宙船演算子
2つの式を比較するための演算子です。
左辺<=>右辺
左辺が大きい:戻り値「1」
右辺が大きい:戻り値「-1」
両辺が等しい:戻り値「0」

サンプルプログラム

実行結果

 

4.最後に
今回紹介しきれなかった機能を次回紹介します。

[Laravel]ビュー

福岡拠点の香月です。

今回はビューです。前回のルートとコントローラで呼び出されたURLに対してPHPでのプログラム処理ができるようになりました。
今回はここで実際にデータを集計して、結果を画面に表示したいと思います。この画面表示部分がMVCモデルのV(View)です。
Laravelの標準テンプレートエンジンはBladeとなっています。

それでは早速コントローラの実装です。
前回の実装ではLaravelのようこそ画面を呼び出していましたが、今回は”top”とう名前のテンプレートを使用して画面を表示するようにします。テンプレートファイルは後で作成します。
app/Http/Controllers/TopController.phpファイルを編集します。

モデルScoreに追加した2つのメソッドを呼び出して得点に関するデータを取得しています(ソースは後ほど)。$daysには試験実施日の一覧が、$scoresには試験の点数データが入ってきます。
$subjectsでは科目一覧を取得しています。
$studentsは配列として定義していて、続くforeachで点数データ列挙しながら二次元配列を作成します。一次元目に生徒名、二次元目に科目ID、その値として点数を設定しています。
最後にreturn view(‘top’)で画面を呼び出すと同時に、topテンプレート内で使用するデータを->with()で指定しています。(->with()の複数回の呼び出しは、一回の->with()の呼び出しに置き換えることができます。その場合、->with()の引数にはキー、バリューの配列を設定します)

実装の先頭で$request->input(‘day’)を使っています。コントローラメソッド(ここでいうindex())ではメソッドインジェクション(依存注入機能)を使ってRequestクラスのインスタンスを取得することができ、ユーザーリクエストの内容を利用できます。

次はScoreにメソッドを追加します。app\Score.phpを編集しましょう。

getDays()では試験日フィールドexam_dayをグルーピングして、日付の昇順に並び替えた結果を取得しています。exam_dayフィールドは時間まで入っているので、日付だけの書式に書き換えて配列に置き換えています。

getList()では引数で指定された試験日だけのデータを取得し、それに対してLEFT OUTER JOINで科目と生徒を連結した結果を返します。

さあ、ここまでくるとあとはビューを作成します。
resource/views/welcome.blade.phpをコピーしてresource/views/top.blade.phpを作成し、中身を編集します。
コントローラの最後で return view(‘top’) を呼び出していましたが、Laravelではこれでresource/viewsフォルダにあるtop.blade.phpの呼び出しと判断してくれます。

画面のタイトル「Score sheet」を表示します。
その下には試験日の一覧$daysを@foreachで列挙して表示します。各試験日はaタグでリンクを作成し、クリックするとその日の表示に切り替わるようにしています。ここでroute(‘top’)を呼び出していますが、前回route/web.phpファイル内でRoute::get(‘/’, ‘TopController@index’)->name(‘top’);と指定した名前ですね。これによりこのリンク先が。/ に設定されます。
最後にtableタグで点数表を表示します。縦に生徒軸、横に科目軸を設定して、各生徒の点数を表示するようにしています。それぞれ@foreachでループしながらテーブルを生成しています。

これで実装が完了しました。実際に画面を表示して見ましょう。
表示するデータはシーダーで用意したデータです。
こんな感じで画面が表示されます。

Bladeテンプレートエンジンでは@foreach以外にも@if, @elseや@switch, @case, @breakなどの制御構文が使えます。

また、テンプレートの継承や@includeなど、他のテンプレートファイルと組み合わせて1つの画面を作成することができます。同じ内容を複数のファイルに書くと、後からの編集が大変ですね。その手間をなくすために積極的に活用しましょう。

Vuexの値の更新を監視したい

福岡拠点の宮里です。

vueのコンポーネントからvuexの値の更新を監視して、vuexの値の更新があったときにローカルのデータを更新したい場合どうすればいいの?と調べることがあったので備忘録として記事を書きます。

まずは、vuexの日本語ドキュメントを読みました。
vuexのStoreインスタンスメソッド’watch’が良さそうです。

watch(fn: Function, callback: Function, options?: Object): Function

fnが返す値をリアクティブに監視し、値が変わった時にコールバックを呼びます。fnは最初の引数としてストアのステートを、2番目の引数としてゲッターを受け取ります。 Vue のvm.$watchメソッドと同じオプションをオプションのオブジェクトとして受け付けます。

監視を止める場合は、返された unwatch 関数を呼び出します。

(vuex.vuejs.orgより引用)

うーん、vue.jsに慣れてないので上記の説明を読んでもよくわかりません。
store.watch()で引数に関数を渡して、関数の引数に監視したいstateの値を指定するみたいです。

うーん、もう一声。

‘vuex store.watch’で検索するとそれっぽい参考になりそうなコードがいくつか。
イメージはつかめてきたものの、ただ今回は、複数に分割したストアのモジュールのローカルステートを監視したかったので、mapGettersやmapStateで実際どう書けばいいのと悩むこと数十分。

ありました、ありました!
vue.js開発者の方のブログに「Watch for Vuex State changes!」という記事が!!
探してたのこれこれ!ありがとうございます!と参考にさせていただきましたm(_ _)m

四苦八苦しつつもなんとかこのかたちに落ち着きました。
this.$store.watch()の第一引数にステート/ゲッター、どちらを渡してもうまくいきそうです。

[Laravel]ルートとコントローラー

福岡拠点の香月です。

今回はルートとコントローラーを追加します。

ブラウザでURLリンクをクリックしたときにはそれに対応した画面が表示されますが、Webサーバー内ではそのURLに対して表示するデータをモデルから取得し、そのデータをビューで整形してHTMLとして表示します。このモデルとビューの橋渡し役がコントローラーの役目となります。また、要求されたURLをどのコントローラーで処理させるかを指定したのがルート(ルーティング)です。

では早速ルートから指定していきます。laravelプロジェクトのrouteフォルダにweb.phpがあります。これを開いて次のように編集しましょう。

アプリケーションのトップURL(http://server/)が呼び出されたときに、TopControllerクラスのindexメソッドを呼び出すように指定しています。
->name(‘top’)でこのルートに対して名前を付けています。ここでつけた名前は他の場所でURIを指定するときに使うことができます。

次はTopControllerの作成です。シェルで次のコマンドを実行します。

するとapp/Http/Controllers/TopController.phpにファイルが作成されます。
クラスメソッドとしてindex()を追加してあげましょう。

route\web.php内で直接指定していたようこそ画面の表示を、コントローラーを介して表示するように変更しただけのものですが、このようにしておくことでビュー(ここではようこそ画面)で表示したいデータをphpプログラムで集めて、計算して、整形して表示することができるようになります。

上のphp artisan make:controllerコマンドではオプションは指定していませんでしたが、–model=[Model]や–resourceオプションを指定することで、リソースコントローラを作成することができます。
こうすることで作成されるコントローラ用ファイルにindex(), create(), store(), show(), edit(), update(), destroy()の名前が付いた空のメソッドが一緒に作成されます。例えばStudentモデル用のリソースコントローラを作成するにはこう書きます。

また、リソースコントローラを使う場合はroute/web.phpのルート指定を次のようにすることで、URIとアクションが自動的に割り付けられたルーティングが完成します。

Route::resource()の1行で次のルーティングが完成します。

動詞 URI 対応メソッド ルート名
GET /students index students.index
GET /students/create create students.create
POST /students store students.store
GET /students/{student} show students.show
GET /students/{student}/edit edit students.edit
PUT/PATCH /students/{student} update students.update
DELETE /students/{student} destroy students.destory

これはいわゆるRESTful APIとして設定されており、必要なURIが揃っているのでリソース(≒モデル)のCRUD(Create, Read, Update, Delete)管理がはかどるでしょう。

リソースコントローラの考え方は他のWebフレームワークでも同様に使われています。Ruby on Railsでは「rails generate scaffold …」コマンドが使えて同じようなルートを生成してくれますし、CakePHPでもルート指定時にまとめて設定してくれる方法があります。これらからLaravelに来た人にとってはわかりやすいですよね。

[Laravel]シーダー

お久しぶりです。福岡拠点の香月です。

今回はシーダーです。
作成したテーブルに初期データやテストデータをを投入するときに使います。

前回からテーブルを2つ「subjects」「students」を追加しています。

マイグレーションファイルでフィールドを定義して

マイグレーション

これでテーブルが追加されました。
ではここに初期データを投入しましょう。Subjectテーブルは科目、Studentテーブルは生徒、Scoreテーブルは点数です。
まずはシーダーファイルを作成するために、make:seederコマンドを実行します。

すると、Laravelプロジェクトフォルダのdatabase/seedsフォルダにファイルSubjectSeeder.php、StudentSeeder.php、ScoreSeeder.phpが作成されます。

まずはSubjectシーダー。
作成されたシーダークラスファイルには run() メソッドが用意されています。シーダーが呼び出されるとこのメソッドが実行されるようになっているため、ここにデータ投入用プログラムを記述します。
上にuse App\Subject; を追加して、Subject Eloquentモデルを使えるようにするのを忘れずに。

Subjectクラスのインスタンスを作成して、フィールドに値を設定し、save()メソッドを呼ぶことでレコードが追加されます。
このプログラムでは$seeds配列の1つ1つが1レコードとなるようなプログラムになっています。

続いてStudentシーダー。こちらはモデルファクトリを使って、フィールド値をランダム生成します。フィールド値には日本語を使いたいので、config\app.phpを次のように修正。

次にファクトリコード用のファイルを作成します。

作成したファイルdatabase\factories\StudentFactory.phpを次のようにします。

$factory->define()の第二引数のクロージャで、Studentレコード1件分の情報としてフィールド名(キー)と値(バリュー)の配列を返すようになっています。$faker->lastName、$faker->firstName部分がランダム生成の部分。これ以外にもcity、phoneNumber、wordなどいろいろ使えます。便利。誕生日は2011/04/02~2012/04/01までの1年間でランダムに生成されるようにしました。

そしてdatabase\seeds\StudentSeeder.phpです。

モデルファクトリを使って20個のエントリを簡単に作成できます。

database\seeds\ScoreSeeder.phpはこう。

作成したSubject、Studentの全レコードを取得し、ループで回しながら作成していきます。

プログラムができたらシーダーを実行しましょう。実行コマンドはdb:seedです。
実行するクラス名を–class=オプションで指定します。

これは1つずつ実行するコマンドとなりますが、まとめて実行したい場合は最初から用意されているDatabaseSeederクラスを利用するとよいでしょう。
database\seeds\DatabaseSeeder.phpファイル内の run() メソッドからまとめて処理したいクラスを指定して、

db:seedコマンドをオプションなしで実行します。

これでデータ投入が完了しました。

[Laravel]追加のマイグレーション

福岡拠点の香月です。

前回はDBのマイグレーションを行いました。
既にマイグレーション実行済みのテーブルに変更を行いたい場合、アプリケーションが稼働する前であればロールバックしてマイグレーションをやり直せばいいのですが、本稼働後のバージョンアップなどでデータを棄損することなくテーブルにフィールドを追加したいことがあります。この場合、フィールド追加用のマイグレーションを実施することになります。

まずは前回と同じようにマイグレーションファイルを作成しましょう。

これによりdatabase/migrations/(日付)alter_scores_table.phpが作成されますので、ここに追加したいフィールドを記載します。

up()メソッドにマイグレーション実施時のコードとして、scoreフィールドをexam_dayの後ろに追加するようにしています。
もちろんクロージャの中では必要なフィールドを1つだけではなく複数記述できます。文字列フィールド、timestampフィールドなど用途に合わせて追加しましょう。
カラム修飾子には->after()を使用しています。これ以外にもnullを許容する->nullable()、コメント文字列を指定する->comment()などいろいろ使えますよ。

down()メソッドにはロールバック実施時に実行されるコードを記述します。ここ忘れがちなので注意!

マイグレーションファイルを作成したら、マイグレーションを実施します。

マイグレーションが実施されていないファイルを対象に実施されます。同じファイルが2度3度と実施されることはないので安心してください。
実行後に反映されたことを確認しましょう。